むすびば閉会のご挨拶 共同代表 小野有五
「むすびば」に関わってくださった皆様へ
あと数時間で、3月31日が終わろうとしています。
2011年3月16日の最初のよびかけを行った責任者として、あらためて、これまで「むすびば」の活動に関わってくださったみなさま、おひとりおひとりに、心からの感謝をささげたいと思います。
ほんとうに、ありがとうございました!
「むすびば」の成功は、ひとえに、支援者、被災者という枠を早くからとっぱらい、みんなが一緒になって、札幌に避難されてきた方々とともに考え、行動してきたところにあったような気がします。これからもこのスタンスは変わらないでしょう。私自身、三陸への支援活動のなかで、疲労がたまり、不注意から死にかけたこともありました。津波に流されて亡くなった多くの人たちとともに、私も3.11にいちど死んだのだと思い、それ以後の人生は、神さまが生かしてくださっている時間だと考えるようにしています。津波からも、原発事故からも生きのびることができた私たちは、子どもたちのために、いま、できること、やるべきことをしなければ、と思います。
3.11から、「むすびば」のような市民による支援組織をよびかけた3.16までの数日間の、悲しみと恐れと葛藤に満ちた時間を、あらためて思い出します。それを生き延びることができた私たちは、これから生まれてくる子どもたちが2度とそういう悲惨な体験をしなくてすむように、全力をつくさなければならないと思います。
「むすびば」は、「NPO法人みみすますプロジェクト」や、さまざまな組織として、そのミッションを果たしていかなければなりません。これからも、それぞれの立場で協力しあい、「むすびば」で培ってきたパワーを、さらに継続させていただきたいと思います。
あらためて、この3年間のご支援に心から感謝いたします!!
2014年3月31日
東日本大震災市民支援ネットワーク・札幌(むすびば)
共同代表 小野有五
むすびば閉会のご挨拶 共同代表 みかみめぐる
2011年3月16日、
札幌エルプラザの2階に集った百名近い市民は3時間の話し合いの末に被災者支援活動を行う市民グループを結成することになりました。
その場で25名余りの方が運営の中心を担おうと手を上げてくれました。一番後ろでこの話し合いに参加していた市民活動サポートセンターの職員さんが立ち上がり、「現場が責任を持ちます。市民活動サポートセンターの一角にこの支援活動の拠点を置くと良いです!」そう提案をしてくれました。この英断がのちのちの大きな活動を生んでいく基盤になったのです。
2011年3月25日、
正式な発足集会をもち「東日本大震災市民支援ネットワーク・札幌」(通称:むすびば)がスタートしました。
避難してきた方達が早い段階から支援者としてむすびばのメンバーとなり、「むすびばは今一番必要とされている支援を行おう」と常に支援活動の最前線で市民力を発揮しました。実に多くの出会いが生まれ、沢山の汗と涙が流れました。
大震災とつなみ災害と原発事故という日本がかつて経験したことのない今回の被災者支援活動は、行政も災害支援のプロも一般市民も皆同じように手探りの状態でした。
そういう中でむすびばが少しずつ力を発揮できたことの大きな要因は、「創造力」と「行動力」を大事にすること、既成概念に捕らわれずに「ダイナミックな思考回路」を持つことこと、そして責任の主体を運営委員会において常に話し合いを重ねたことでした。
緊急支援という合い言葉で集まったむすびばは、今ここに閉会します。
そして4年目以降の継続的な支援を模索しつつ、それぞれ動きやすい形を再編集しながら活動していきたいと思います。(こちらをご覧ください→musundeG2.pdf)
この3年間の緊急支援活動のステージで出会うことのできた方達、全ての人生に幸い多きことを祈ります。
そして何よりもわたくし達大人が子ども達の未来を明るく照らす灯火となれるように今後もそれぞれの場所で自分らしく頑張っていかれることを願ってやみません。
むすびばの誕生から今日まで共に行動してくださった多くのみなさまに感謝を申します。
みなさま、本当にお疲れさまでした。
2014年3月31日
東日本大震災市民支援ネットワーク・札幌(むすびば)
共同代表 みかみめぐる
むすびば の発展的解消に伴うHPの今後
東日本大震災市民支援ネットワーク・札幌 むすびば の発展的解消に伴うHPの今後
すでにご存じの方も多いかと思いますが、東日本大震災市民支援ネットワーク・札幌 むすびば は、当月(2014年3月31日)をもって発展的解消をいたします。
それに伴い、当ホームページの今後のスケジュールをお知らせします。
- 当ホームページの更新は、2014年3月31日をもって停止させていただきます。
- ホームページは4月に入って閉鎖となります。
- 当ホームページは、むすびば活動3年間の記録として重要な価値を持っていると自負しております。その軌跡をいつでもアクセスできるよう、現在、整理・移管の準備を進めており、みみをすますプロジェクトのホームページ上でアーカイブとしてご覧いただけるようになります。
その案内は、閉鎖間際の当ホームページとみみをすますプロジェクトのホームページに掲載予定です。http://www.mimisuma-sapporo.com
3年間、むすびばを支えて頂き感謝の念に堪えません。
本当にありがとうございました。